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suumoも意外と適当?不動産広告を見るときは参考程度で。

こんにちは大阪の不動産屋の物です。

部屋探しというと、今やほとんどの人がネットの広告媒体を参考に情報収集をすることになると思います。

suumo、homes、いい部屋ネットなど、様々なサイトがありますよね。こういったサイトは本当の信ぴょう性があるのでしょうか?

不動産ポータルサイトは100%正確ではない

僕も不動産屋として、様々なポータルサイトを触ってきました。サイト、、という意味では大きく3種類に分けられると思います。

正規のポータルサイト

これは、一般的なサイトでsuumoやhomes、athomeなど、皆さんが思うようなサイトですよね。CMなどもよく見かけます。

基本的には、こういったサイトは入稿システムというのがあり各不動産屋が掲載料を支払って、決められた枠の中で掲載していくわけですね。

不動産屋のポータルサイト

これは各不動産屋のホームページにある検索システムです。

アパマンショップ、エイブル、ピタット、ミニミニなど、今やこういった物件検索システムを導入してない事のほうが珍しいくらいです。

こういった、サイトを自社で構築不動産屋はほぼいません。フランチャイズであれば、各フランチャイズからシステムを借りていますし、そうでない所は上記の正規ポータルサイト内のテンプレートサイトを利用していることがほとんどです。

なので、、何処も見た目ほぼ一緒やん。って事になります。

ちなみに言うと、この不動産屋のポータルサイトと正規のサイトは連携されていることが多いです。

自社のサイト情報を更新すると自動的にsuumoなんかに飛ぶというシステムを組んでいたりもします。

転載系ポータルサイト

このサイトが一番厄介ですね。不動産屋からすると混乱するので一番見てほしくないサイトです。

早い話が、正規のポータルサイトの情報を集約しているだけのサイトですね。そういったシステムを組んでいるわけです。

yahoo不動産、nifty不動産、DOOR賃貸、スマイティなど、かなりの数があります。

不動産屋がsuumoなどの情報を更新すると勝手にyahoo不動産に情報が飛んでいくわけですね。こういったサイトは掲載の物件数は単純に多いですが、その分かぶっている情報も多い為かなり見にくいです。そしてオトリ広告も集まってきてる訳ですね。



suumoが一番信憑性が高いのか

これは個人的に見たり使ったりして思うのですが、suumoが一番、ユーザーにとっては有益な情報を掲載していると思います。これは執筆時点の感想です。

ユーザーにとって、使いやすいポータルサイトというのは

・メニューが使いやすい

・おとり広告など誤った情報が載っていない

・きちんと更新がされている

・有益な情報がちゃんと目に触れやすいようになっている

など、いくつかあるのですが、

一時期は不動産屋側へ忖度していた各ポータルサイトも今はエンドユーザーの方に目を向けるようになってきた。という事です。

もう少し詳しく書くと、以前は、不動産屋がおとり広告をしていてもそんなに厳しく取り締まったりしていなかったのですが、今は掲載停止などの処分があります。

suumoなどの主要なサイトはこの規制を厳しくしているおかげで、お客さんにとっては見やすいサイトとなっているわけです。逆にいい部屋ネットなどの規制の緩いサイトは、未だにかなりの数のオトリ広告を見かけますが、規制も緩い為野放しになっているという現状があります。

そのsuumoでも結構適当な情報はある

でも、どの不動産屋も同じ手法で同じ物件を載せていると差別化が図れないわけですね。もっというと、完全に情報が統一化されるとポータルサイトなんていらなくなるわけですね。近い将来そんな日も訪れそうですが、、。

なので不動産屋はいろいろな方法で差別化を図ります。おとり広告の一種とも言えますが、自社にお客さんからの問い合わせをもらう為に工夫を凝らしているわけですね。

suumoに限って言うと今は、単純に家賃を下げて、オトリ広告に使う。という掲載方法は、すぐばれて罰則の対象になるため、あまり使用されていません。

では、当社が専任募集している「あべのベルタ」というマンションを参考に見てみましょう。

suumoは現在マンション名で物件がくくられるようになっているので、こんな感じで表記されます。



あべのベルタ、あべのベルタ南棟、マンション名無し。という事で3つに分かれておりますが、合計8件の情報が掲載されています。

ちなみに言うと、当社が掲載しているのは新着マークがついている、上の二つです。あとはすべて他社が当社が出している情報をもとに掲載していることになります。

 

上から5つ目の情報は1Fとなっていますが、そもそもあべのベルタに1Fはありません。

当社が載せている新着の5Fは共益費込みで12万となっていますが、上から4番目の業者の情報は5千円安くなっています。

これは少しでも安く掲載して、自社で問い合わせを貰い、あとは5000円交渉をするか、お客さんいなんやかんや言って12万円ださせるかの営業をすればいいと思っているわけなんですね。

ま、、こんな業者から問い合わせきても断りたくはなりますが。。笑

ちなみに最後の乗っている16Fの部屋は現在空いておりません。こういった他社と被らせない載せ方も差別化の一つです。

物件の内装写真が別の部屋

ここからは詳細を見る時にわかる事なのですが、当社は実際の募集の部屋の写真撮りをして掲載しています。ポータルサイトを運営する以上、そうでなければいけないと思っているわけです。

壁紙、設備、フローリングの色、、などは入退去を繰り返すたびに代わっていくことがあるからなんですね。

ですが、ほとんどの不動産屋は写真を使いまわします。

上記の8件の掲載のうち、当社の2件を除いて他の6件は、すべて実際の部屋じゃない写真です。ひどいものでは、実際はガスコンロを置くタイプのキッチンを→システムキッチンの写真に変えていたりもします。

過去に空室であった他の部屋を撮りそれを使いまわしているという事になります。

そんなウソの写真だったら載せない方がいいじゃん。と思うのですが、

これはsuumoの仕様のせいでもあるのですが、沢山の種類の写真がある方が上位表示されやすいんですね。同じ物件で並んだ時に。

あべのベルタではなかったのですが、他の物件なんかを見ると、「眺望」という事で普通の部屋の写真が載っていたりします。これもsuumoの登録時に「眺望」の項目が1点を稼ぐので、本当の写真かどうかは別として載せている。という事になるわけです。



ポータルサイトは参考程度で

と、ま、、ポータルサイトへの愚痴っぽくなってしまいましたが、ちゃんとした情報を発信し続けている不動産屋というのも実際に存在しています。なんでもいいから数打てばあたる、という方針の所もあれば、お客様ファーストという事で人手をかけて情報をしっかり更新しているところもあります。

普通のお客さんだったらどういったお店で部屋を探したいですか?

少し違ったポータルサイトの見方で、良い不動産屋が見つかるかも、、しれませんね。

 

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岸根

TEIANの代表社員 執筆記事 2000件以上 宅地建物取引士 管理業務主任者 

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