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不動産の賃貸営業の仕事はきつい?しんどい?儲かるの?

僕は不動産屋として働き始めて8年くらいが経ちました。まさか、自分が不動産屋なんて、、と思っていましたが、後を継ぐという形で今も働いています。

最初は町の不動産屋という所に勉強がてら行っていた時期もあり、そこでは、不動産屋のいい所、悪い所、、含めて勉強させていただきました。今でこそ、戸建て、区分所有、一棟建物の売買、マンションの管理等の仕事もさせていただいておりますが、始めたばかりの時は賃貸の契約でもバタバタしていた事を覚えています。

これから求人広告などを見て、不動産の賃貸営業をしよう!と思っているアナタ!実体験から感じる不動産屋という仕事の実態をつづりたいと思います。

不動産営業の仕事はきついのか?

ざっくりという仕事というものはある程度、しんどいという前提ですよね。不動産屋という仕事もその点は一緒です。おそらく、好きでこの仕事やっている!というよりは稼げるチャンスが他の仕事よりも高いが故に不動産屋に従事しているという人が多いと思います。

不動産屋は自由な時間が多い?

常日頃、不動産屋は何をしているのか?という事ですが、駅前にあるような、賃貸不動産屋という意味で言えば、基本的には接客業務です。お部屋探しのお客さんが来て、その人にそれっぽく部屋を紹介して、案内して契約。という業務になります。

また、お客さんが来ないとき、来てないときなんかは、物件の調査や空き確認、ネット広告など媒体の整理などをしている事が多いでしょう。

少し突っ込んでいくと、家主さんなどにアポを取って、募集を任せてほしい!管理をさせてほしい!という営業をかける事もあります。

接客している時はもちろん、お客さんとマンツーマンになる訳ですが、物件の調査や、写真撮りなどは一人で行くことになると思われます。わざわざ仲良く誰かと行く必要なんてないからなんですね。笑

なのでこうゆう時間は結構自由です。

新人さんではなかなか難しいかもしれませんが、「物調(物件調査)いってきまーす。」何て言って、事務所を出てどこかで時間を潰す、、なんていう営業マンは多いと思います。

忙しい時に一気に忙しい

かと言って、調査ばかりに時間をいくら費やしても、お金がもらえる訳ではありません。もちろん、不動産屋によっては、広告媒体専門の人を雇っている所もありますが、基本的には営業をして成約をして、歩合給を持って帰るという所がゴールであるわけです。

なので、接客をしている時は全力で対応することになりますし、、空いてる時間はお客さんを呼ぶための仕事をすることになります。

お客さんもこちらの都合に合わせてくる訳じゃないので1日複数相手する事もあったりする訳ですね。

3組くらい真剣に相手をすると一日他の事がなにもできなかった。という事になります。笑

話を聞いて営業→物件選定→車で案内→帰ってクロージング→申込

この流れが3組続くともうへとへとになります。以前はやる気満々で接客もしてましたが、今の気持ちで言えば、もう二組目来たら後日にして貰うような営業をしてしまうかもしれません。笑

暇な時に本当に暇

こういった時間の浮き沈みが激しいのも不動産営業の特徴かと思います。

一日全く来店がなかった、、。なんていう事はありえるのです。お店的にはよくないんですけどね。

そうゆう時は、適当に理由作って外に出る事も多くなると思います。僕はよく後輩と商店街巡りとかしてました。笑 でも、こういった経験がまたトークに生きてきたりもします。

忙しいと儲かる不動産屋?

忙しくても、忙しくなくても、同じ給料なら、忙しくない方がいいですよね。笑

営業職というのは、忙しさというのが給料に直結しがちな仕事でもあります。もちろん、忙しいだけではダメですし、契約を取る!というのが大前提ではある訳なんですね。

不動産賃貸という仕事も忙しいと言われる側面もありつつ、一ヵ月に一日頑張っただけでその月の給料分の売り上げを上げてしまう可能性もあるという特殊な仕事です。

月の目標が100万円だったとして、他の30日を何もしなくても、1日で100万円を売り上げる可能性もあるのです。

儲かっているという意味では、おそらく2割くらいの人は同年代以上の給料を稼いでる可能性はありますが、半分くらいはノルマを達成できず、給料カットなどの措置を取られているような印象です。

不動産営業の休めるのか?

では、そんな不動産営業に休みはあるのでしょうか?

求人などを見ても、週休2日制です。と書いてあることがおおいですが、実際問題週に2日休むことは難しいと考えていいでしょう。

僕の周りにいる、知り合いの営業マンでも週に1日休めていればいい方だと思います。

これは、営業職として、なるべく出勤しておかないと、お客さんにも当たれないし、お客さんの契約事や、案内などは、基本的に自分自身でしなければ、ならず、お客さんの都合にも合わせねばいけません。

 

本来は休みであるはずの日がお客さんの案内などで潰れてしまう、という事はよくあります。

これは会社全体で売り上げを上げるという方針で誰かが代わりにやってくれれば、いいのですが、基本的には個々の売り上げを重視する職種なので、他人に任せるという事は売り上げを渡す(もしくは折半)という事になりかねないからなのです。

精神的にもしんどい不動産屋

不動産屋の営業は体力的にしんどいというのはあります。

喋る、走る、運転する、走る、喋る。という事の繰り返しなる訳なのですから、、

ですが、それ以上に精神的にもしんどい。というのは言えると思います。

ノルマに追われる

営業職にどうしてもつきまとうのは、ノルマです。不動産営業も例外ではなく、毎月毎月会社が決めているノルマを追っていくことになります。そこに合わせて契約を締結する責任というのも生じることになります。

ちゃんと、説明できているのか?入居のあとにトラブルにならないのか?という事で常に神経を張り巡らせて対応していかないといけません。

嘘を付く営業につかれる

契約と取る!という事に特化をしていくと、どうしても正直なだけではダメ。という事が分かってきます。

もちろん、まじめに正直に素直に、これで、契約が沢山取れる事は非常に優秀な事だと思います。

嘘を付く営業。もちろん、業法上、法律上で嘘をつき、欺いて契約を締結するという事は許される事ではありません。

上記のような文言に抵触しない程度にトークをしていくというのは、大事なことでもあるのです。

こういった、トークになれる事も大事ではあるのですが、良心の呵責という意味では精神力を削られる事でもある訳です。

不動産営業に向いている人はどんな人か

これは一概には言えませんがまずは、

1,学歴はないけど、稼ぐチャンスが欲しい人

高卒でも大卒でも、給料に関して言えば、歩合給なので、単純に売り上げを上げればそれでOKなわけです。

2,人脈が広い人

営業職していると、大事なのは紹介です。職歴が長くなるにつれて、紹介者も増えるのが一番いい職歴の積み方かと思いますが、最初から人脈があれば、売り上げをてる事も可能になります。

3,グレーゾーンが理解できる人

これは法律を扱う仕事で一番大事な項目の一つでもあるかもしれません。白と黒では割り切れない部分が出てくるのは必然なのです。曖昧な所で余白を持たせるという事は、大事になってくるかと思います。そこを無理やりで白か黒かじゃないと気が済まない。となる正義感が強すぎる性格だと色々なトラブルに押しつぶされてしまうかもしれません。

入れ替わりの激しい不動産屋、賃貸は若手がメイン

営業と言うのはどの業界でも人の入れ替わりが激しいとは思いますが、不動産業界ももれなく人の入れ替わりが激しい業界です。もう、アルバイトかっっていうくらい入れ替わります。でも、ここでいうのは大手不動産じゃない話ですよ。(住友、野村などなど)

大阪市内の業者を見渡しても色んな不動産業者がいますよね。カウンター営業が主になる賃貸専門の不動産屋は20代の若手営業マンが対応する事が多いのではないでしょうか。

賃貸の営業は不動産の仕事という意味では一番体力的にしんどいのかもしれません。精神的には一番楽なのかもしれませんが、、なので、営業マンとして中堅になると徐々にフェードアウト、、管理や売買をする機会が多くなってきます。これはそれぞれの年代の客層もあるのかもしれませんね。(20代は賃貸で30代は購入するという事です。)

常に求人が出ている不動産屋は要注意

求人雑誌や、ネットなどを見ていると常に求人広告が出ている不動産屋があります。「業務拡大の為急募!アットホームな職場です!」みたいな満面の笑みをしたりしているのですが、こういった不動産業者は要注意です。不動産業者は横のつながりがそこそこ強いので、良い不動産屋というのは自然と人が集まってきます。そんな中で常に求人を出しているという事は、よっぽど使い捨ての営業マンを採用している可能性が高いと思われます。

せっかく不動産屋にいったのに、担当者が入社1ヵ月目で、何も分かってなかった。というのはよくある話です。

営業を始めるということ

不動産屋で営業を始めるという事は

これで稼げれば、それでもいいでしょうが、求人雑誌に載って居る程稼げない。という事で辞めていきます。

僕が前にいた職場でも常に求人広告が出ていたんですが、月に数人面接していましたし、月に1-2人は採用していました。

ただ、半年続くひとは10人に1人くらいだったかもしれません。

  • 仕事が真面目に出来ても売り上げがあがってなければ、ダメ。
  • ある程度、真顔で嘘をつく事が要求される
  • 仕事が終わらない為自分の時間もない
  • 稼げない。

僕が5-6年前に同僚として一緒に仕事をしていた方たちはみんな不動産業を辞めています。

僕がこうして、不動産屋を出来ているのは、今のやり方を確立できたからであり、あのまま勤めていたら、2-3年ともたなかったと思います。

まとめ

と、まぁ、、知ったように色々と書いてみましたが、求人広告にも不動産営業の情報はありふれています。

興味があるな~って思っている人は、まずはやってみるか、、。というくらいの気持ちでもいいかもしれません。人の入れ替わりが激しい業界なので、人が辞めるということにも慣れっこの業界です。

軽い気持ちで、、とは言いませんが、無理に続けるような仕事でもありませんので、、。笑

あなたの部屋探しで、どんな不動産屋を選ぼうか迷った時に、1度求人票を見てみて下さい。(もしくはホームページ)

必ずしも、とは言いませんが使い捨ての営業マンを雇っている不動産屋を選ぶ事は少なくなるかも?しれません。

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岸根

TEIANの代表社員 執筆記事 2000件以上 宅地建物取引士 管理業務主任者 

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