不動産屋の資格と言えば、宅地建物取引士は有名ですよね。
じゃ、取引士の資格を取った人は次になにを取ろうかなーとなる事が多いわけです。
ファイナンシャルプランナーや、ローンアドバイザー、難しい所だと不動産鑑定士なんかもあります。
今回は取引士の次に取得している人が多いと思われる管理業務主任者について書きます。ちなみに筆者はマンション管理士は落ちて管理業務主任者は取得してます。
資格の違い
宅地建物取引士と、管理業務主任者、マンション管理はどう違うのでしょうか?それぞれの違いを書いてみました。
宅地建物取引士
- 不動産の契約ごとに関するエキスパート、主に借地借家法、不動産の業法に関して熟知している。
- 合格率15%程度
- 不動産屋を経営するにあたり、従業員の5人に1人は取引士を配置しなければならない。
- 不動産の契約時に行われる重要事項説明は有資格者でないとできない。
管理業務主任者
- 区分所有(分譲)マンション管理のエキスパート。区分所有法、マンションの権利関係に熟知している。
- 合格率20%程度
- マンションの管理業をするにあたり30組合につき一人の有資格者を配置しなければならない
- マンション管理の契約において行われる重要事項説明は有資格者でないとできない。
マンション管理士
- 区分所有マンション(分譲)管理のエキスパート。区分所有法、マンションの権利関係に熟知している。
- 合格率7-8%程度
- 管理業務主任者をもっと深く掘り下げたような出題ないよう。
- マンションに関しての弁護士。みたいな立ち位置を目指してるのだと思われる、、が実際にこの資格だけで仕事デキている人はいないだろうと推測
取引士と管理業務主任者は事務所に配置が必須なので、不動産業界の中では重宝される事が多いです。また別途資格手当なんかも出ます。
筆者も数年前に管理業務主任者は取りましたが区分所有マンション全体の管理業をしてないので、名刺に箔がついた。くらいの感じです。権利関係、設備にかんしても勉強する事があったので、取って損はないですが、不動産の仲介をする身分だと忙しい中、勉強をしてまで、取る資格ではないという感じですかね。
出題範囲は被っている
不動産の国家資格試験は秋に集中しています。民法はどの試験にも3-4割近く配点があるので、一緒に受験するには持ってこいです。
特に管理業務主任者とマンション管理士は7-8割方の内容が一緒だと思って貰って間違いありません。
マンション管理士の方が出題内容が細かい為、合格率に差が出ているといった印象です。まぁ。。落ちてる僕が言うのもアレなんですけど。。
どの資格を勉強するべきか
出題範囲もかぶっている部分が多く出来ることな全て取れるようになるのがベストですが、なかなかそうはいきません。
一つだけ絞って勉強したい。一番 業界から必要とされる人材になりたい。という事であれば、どの資格を取得するのが近道でしょうか?
答え:宅地建物取引士
業界歴10年の僕からすると、宅建という資格はどこに行っても強いなと感じます。
不動産業界はもちろん、銀行や建築関係、メジャーな資格であり国家資格なので、履歴書に書いてあるときの食いつきは抜群です。
また不動産業界でも慢性的な 宅建士不足というのが言えると思います。
これは、業界の起業件数もそうですが、人数がいる以上絶対的に宅建士の数を揃えなくてはならない為です。
コンビニ乱立している不動産屋は宅建士を求めています。資格の勉強が出来るのと営業が出来るのはまた別の話ですが。。
管理業務主任者とマン菅は?
管理業務主任者も管理棟数によって、頭数が必要なので宅建士ほどではないですがニーズがあると言えます。
ですが、分譲マンションの建築ラッシュが数年続いてるからと言って1000人2000人と 管理業務主任者が必要になってくる状況ではありません。(20棟につき一人配置なので)
という事を考えると、管理業務主任者というのは急務的にいる資格ではないという事になります。
そして、一番不要であるのがマンション管理士。ほんと何の為にこの資格は存在しているんだろうか、と考えたくなるくらいのレベルです。マンション関係の弁護士的な立ち位置である事は把握できますが、実際のいざこざが起これば弁護士の登場です。
合格率も3つの資格の中で一番低く、実用性もない。他の士業のように独立が出来る資格でもない。という事を考えると、宅建と管理業務主任者の取得者が名刺に箔をつける為だめに取るような資格といえるかもしれません。
決して、落ちたからといって、負け惜しみをしている訳ではないのであしからず。笑