住宅ローンの審査で重要な項目となるのが在籍確認です。
これは勤務先への電話確認となるので、実際に働いているのか?という事がメインで行われるのですが、そんなにビビる事はありません。この記事では一般的な在籍確認のタイミングが応答内容について書いています。
そもそも在籍確認って?
近年の傾向でいうと、在籍確認そのものが少なくなっているようには感じします。特に過去のCICの情報には勤務先の情報やいつ頃から勤めていたか?という部分も分かるので「在籍確認する人ではない」という判断になれば、電話が入らないケースも多々あります。もちろん、社会保険証の提出などで事前に回避されるというケースもあるようです。
会社でちゃんと働いているのか?という部分を確認する事になるので、出られなかったからと言ってマイナスになる事はありません。普通に対応していれば、普通に終わります。
融資に実行にちゃんと会社に勤めているのか?源泉や保険証を提出していたとしても、融資の実行前に会社に在職していたという証明にはなりません。保険証の提出後に退職をしていたというケースも考えられる訳です。
在籍確認はいつ頃電話が入る?
在籍確認がいつ頃に入るか?という事ですが、審査的なタイミングでいう所の終盤です。最後のタイミングで確認が入ることが多いように思います。
すなわち、電話が入ったという事は承認が出る可能性が非常に高いという事が言えます。もちろん、上記のようにそもそも電話が入らなかったというケースもあるので、電話が入らないから心配だ。。という事もあまり考えなくてもいいかもしれません。
通常、仮審査は書面の数字だけで審査を行うのでCICの情報に事故がないか?収入とローンの割合に無理がないか?という部分だけをみて審査をしているように思います。
その後契約、本審査という流れになりますが、この本審査の最終の段階で1回です。本審査は2-3週間かかることが多いので、その最終日ですね。また銀行の都合から土日祝はかかってこない為に平日となる事が原則です。
※ごくごくまれに国保の方だったりフリーランスの方に2回電話が入ることがあります。仮審査時と本審査時です。出られなかったとしても折り返しすれば何ら問題はないので、落ち着いて回答をしましょう。
在籍確認のこんなケース
大手企業などの場合の引継ぎ
大手企業に多いのが近年の個人情報保護の観点から、身元の分からない電話が担当者に引き継がないという事もあります。
というのも、銀行や保証会社の電話連絡はまずは個人名でかかってくることが多いからです。個人名でかかってきた場合は私用と判断されれば担当者に変わらないという企業もあるようで、このようなケースは本人確認がとりにくくなってしまいます。審査上、マイナスになるとは考えにくいですが、無駄に時間がかかってしまう事からプラスにはなりませんよね。
住宅ローン審査をスムーズに終わらせるためにも窓口の社員にあらかじめ伝えておくか、直通の番号を伝えておくなど対策をとっておいた方がいいかもしれません。
不在の場合は?
在籍確認の電話があった場合に不在だった場合は折り返しで問題ありません。再度かかってくるのを待つのでも大丈夫ですが、折り返しで対応する方が親切と言えます。
もちろん、会社の番号が発信されるように会社の電話から折り返す方がベターです。
在籍確認がない?
冒頭にも書きましたが、在籍確認をしないケースが増えてきています。これは住宅ローンのみならず、様々な審査のシーンで在籍確認の重要性が低くなっているという事が考えられます。
すなわち在籍確認なんて物はちょろまかそうと思えばいくらでも可能じゃん。という事でもありますよね。
なので、あくまで書類上の勤務先で在籍確認とするという審査機関も増えているという事になります。
- 社会保険証
- 源泉徴収票
- CICに登録されている情報
この辺りの情報で辻褄があっていれば、さほど問題とされることはないようです。
例えば、勤続5年と書いて住宅ローンの審査をかけている人のCIC情報で、4年前に作ったクレジットカードの登録勤務先が別の物だったとしますよね。こういった場合に辻褄が合わなくなるので、在籍確認となってくるケースがある。という事です。
在籍確認はどんなことを聞かれるの?
在籍確認は本人の意思確認でもあります。書面や書類は代理人が勝手に作成&提出する事も可能ではあるので、最終的に在籍確認と融資の申し込みされましたよね?的な意味合いもあるという事です。
一般的には
- ローン融資を受ける人の氏名
- 同じく生年月日
- 現住所
このくらいの話で何も難しい事はありません。仕事の邪魔にならないように数十秒で終わらせるのが通例の様です。ちなみにいうと、こういった電話をかけるのは審査の可否について決定権がある人ではないので「承認かどうか?」という質問をしても答えてはくれません。
ですが、電話確認があった。終わった。という事は 住宅ローンの承認に大きく前進したと言えます。
在籍確認があった後は?
在籍確認は審査の最終確認でもあるという事を説明したように、在籍の確認が取れれば早ければ1日以内くらいで可否の連絡があります。通常の流れで言えば承認です。銀行側の人間が仕事をしているのでよっぽど電話が横柄であったという事がない限り承認が出るように思います。
在籍確認の重要性は下がっているという事は言えると思いますが、まだまだ銀行によっては在籍確認をきっちりする。という所もあります。またこういった作業は今後の住宅ローン控除、年末調整を考えても会社の協力なしで行うのは難しい部分があります。ある程度は会社側の協力も得ながらベストな対応が出来るように事前に準備することが大切です。