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保証会社の滞納で信用情報に登録されちゃうの?

こんにちは、大阪の不動産営業です。これから何かしらのローンを組む時に信用情報って気になりますよね。
CICとかいうアレですか?
そうですね、今回の記事では保証会社の滞納でこの信販情報に影響があるかをまとめました。

保証会社の滞納でブラックリスト入り?

保証会社は、家賃の保証なので、滞納状態になったときに、代位弁済という家賃の立替をします。この代位弁済をしたときにどんなところに履歴が残る事になるのでしょうか?

保証会社は3種類

現在保証会社大小合わせると200社以上あると言われています。その200社を大別すると保証会社のというのは3種類に分ける事が出来ます。これは照会する情報だったり、共有する会社だったりという事です。

独立系の保証会社

現在ある保証会社の8割以上はこの保証会社です。各社、自社の情報のみで審査をし、自社でしか履歴を残しません。大手でいうと、この辺りです。

  • 日本セーフティー
  • CASA
  • 4CS
  • 日本賃貸保証
  • ナップ
  • イントラスト
  • 新日本信用保証
  • ハウスリーブ(大東建託)
  • クレデンス など

この辺の会社はどれだけ滞納しても、どれだけ訴訟を起こされても、その会社でしか履歴が残らないので他社での審査には影響ないですし、もちろん、信販情報に登録という事もありえません。この辺りは、申込時に記入する個人情報の同意書にも記載があると思います。ま、、字が細かいので、あんまり見ないですけどね。笑

LICC系保証会社

保証会社はLICCという保証会社の協会を作っています。早い話が、この協会の会員であれば、情報共有しましょうよ。という事になるワケです。

LICC会員一覧

全保連株式会社、アーク株式会社、アルファー株式会社、株式会社近畿保証サービス、興和アシスト株式会社、ジェイリース株式会社、賃貸保証サービス株式会社、ニッポンインシュア株式会社、ホームネット株式会社、ランドインシュア株式会社、株式会社オリコフォレントインシュア、株式会社レジデンシャルサービス、エルズサポート㈱

ここに記載のある保証会社情報共有していると考えていいと思います。どこかで滞納していれば、もれてなく協会間で共有となるので次回の審査はLICC系保証会社では否決になる可能性が高いという事になります。ですがLICC系保証会社で滞納しても、独立系や信販系には影響がないものを考えてよさそうです。

即ち、LICC系保証会社でいくら滞納をしても、ブラックリストに載るような事にはなりません。

※注意 オリコフォレントインシュアのみ LICC系と信販系を ダブルで持っている所なので、ここに関しては滞納があればブラックになります。

信販系保証会社

賃貸の保証会社の対応でブラックに、、と気にしないといけないのはこの信販系のみです。

  • ライフあんしんプラス
  • オリコフォレントインシュア
  • ジャックス
  • VISA
  • エポスカード

この辺の保証会社ですね。この辺は、滞納があるとCICに履歴として残るので 割賦の契約と同じようにひどい場合は(異動)ブラックリストとなってしまう訳です。もちろん、個人情報の同意書にも「CICの情報を参照するし、何かあったら登録するよ!」って書いてあるのが信販系保証会社です。

滞納3か月で強制退去

これは決まっている訳ではありません、一般的には合計3か月分の滞納で強制退去や明け渡し訴訟へと移行することが多いようです。毎月遅れていて、毎月ちゃんと全保連に返済出来ている人は対象ではなく、合計3か月という事です。契約関係の破綻を問えるのが3か月という認識になるようで、それ以外の要素で契約の破綻を問える事があれば、3か月と言わずに明け渡し訴訟を起こされるケースもあるようです。

滞納をしても代位弁済をさせない方法?

最近は口座引き落としの入金方法を取っている保証会社も増えました。期日までに口座残高が入ってなければ、必然と代位弁済。となるパターンです。

口座引き落としの場合は、代位弁済が勝手に発生するので、代位弁済をさせない、、というのは難しいですが一般的な保証会社では代位弁済をさせないという方法はあります。

家主や管理会社は滞納状態に入ると、保証会社にFAXやパソコンのシステムで通知を送ります。ほとんどの保証会社は、一度借主に確認などをして、締め日や入金日を余裕をもって設定しているため、少し遅れたとしても、締め日までに入金すれば代位弁済となりません。

例えば、20日までに代位弁済の通知があれば31日に家主に入金しますよ。という保証会社があったとします。この場合は25日に支払えば代位弁済はキャンセルされて、代位弁済をした、という履歴は残らないワケです。

ほとんどの保証会社で30日くらいの免責を設定しています。月末までに入金しない家賃滞納となる場合は

9月分を8月31日までに入金する必要がありますが9/1になってしまえば滞納状態になる訳です。この9/1-9/30の間家主は代位弁済をしないと、保証会社面倒を見てくれなくなるワケです。この免責期間を利用して

9/1は無理だけど9/15日なら支払えるから代位弁済入れんといて~という交渉を持ち掛ける。という事になります。

事前交渉で代位弁済を遅らせる

保証会社を利用している家主さんや管理会社はなるべく早めに月明けの5日くらいまでに入金がなければ、代位弁済を入れてる所をが多いかと思います。この代位弁済をいれるという事は借主の登録内容に傷がつくという事でもあるんですね。

なので、家賃が遅れそうな事が分かった時点で早めに「来月分が遅れてしまう、、〇〇日までには支払えるので保証会社の利用を辞めて欲しい」という交渉をしてみましょう。

いくら家賃が遅れてしまっているといっても代位弁済の通知をされなければ、保証会社的には家賃滞納の状態にならないワケです。

まとめ

保証会社の滞納で、恐れないといけないのはLICCへの登録やCICへの登録です。LICCくらいいいだろ~なんて思っているとそれはちょいと甘い訳です。LICC系の保証会社を利用している所は全体の半分以上という事になります。次回の賃貸契約で気に入った物件の審査に通らなかった、、、なんていう事が起こります。家賃は滞納しないのが一番ですね。

 

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岸根

TEIANの代表社員 執筆記事 2000件以上 宅地建物取引士 管理業務主任者 

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