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不動産屋の賃貸の仕事はなぜ休む事ができないのか?

不動産営業の仕事って言えばどんなイメージ持ってますか??
いつも忙しそうで、あんまり休みがないって友達が言ってたわ。
確かに不動産営業って休みが、取りにくい仕事ではあると思うんですよね。なぜ、休みが取れないのか解説してみたいと思います。

賃貸営業はブラック?休みを取るのも一苦労

賃貸営業はもれなくブラック企業なのか?という事なんですが、もれなくブラック企業ではありません。笑

僕がこの業界に入った2010年前後は賃貸業界は何でもあり、くらいの勢いでしたが、もっと前はもっとすごかったという話も聞きますし、近年は落ち着いてきています。お客さんの傾向も変わってきており、「ノリでいくイケイケな営業よりはしっかりと情報提供している冷静な部屋探し」というのを望んでいる人の方が多いと思います。

賃貸営業は週休1日が当たり前?

求人情報誌などを見ていると賃貸営業の求人募集っていつもありますよね。そしてもれなく、週休二日制と書いてあることが多いかと思います。でもこれは、おそらく求人誌に乗せる便宜上「週休1日」ですとは書けないんじゃないかと思います。だって、、労働基準法に触れそうですもんね。笑 働かせすぎだって、、

なのでほとんどの場合は、週休1日で大丈夫なのかを面接時に確認されるか、暗黙の了解的に入社後に先輩も休んでないし、自分も休めないな、、という職場環境に流されていくパターンなのかなと思います。

そして、これは賃貸業界ではもれなく当たり前!くらいの慣習なので、賃貸営業職に週休2日というのは望まない方がいいでしょう。

なぜ、休めないのか?

会社のルール的に休めない所もあるとは思いますが、売り上げが上がっていれば、寛容的な部分も多いのが営業の旨味でもあります。

29日休んでいても残りの1日で一か月分の売り上げあげるよ。っていう事が可能であれば、それでもOKといってくれる会社は存在しています。現実的に賃貸の場合は不可能ですが。数字があがっていれば、休む休まないという事は可能な訳です。

僕の知っている人では売り上げがノルマに割れない程度あがると、休みを取り出して、見込みのお客さんがいても来月のお客さんとして回す、みたいな人もいました。こういったお客さんは入社して1年2年で着くお客さんじゃないので最初のうちはこうゆう休み方は難しいかもしれません。

そして、休めない最大の理由というのが「お客さん主導の仕事」だからという事になります。

自分の次の休みが水曜日にだとして、日曜日に接客していたお客さんが「今日は部屋決めれないんですけど、水曜日にもう一回見てもいいですか?」なんてケースはよくあります。

このお客さんを決めると10-15万の売り上げが見込める訳です。給料に直結する部分なんですね。

営業マンとしては逃がしたくない、、という選択であれば「水曜日お待ちしております。」という事になって、週休0日になってしまいます。

営業の仕事は完全に個々の仕事

不動産業界に多いのは、手伝わせるなら売り上げ折半という考え方です。同僚だからといって、タダで手伝って貰う訳にはいきません。例えば上記のようなケースで自分がどうしても休みたくて同僚に任せるとします。そうするとせっかく決めた売り上げは折半。という事になり12万あがっていた売り上げは6万となってしまいます。この辺は会社の規定にもよるとは思いますが、誰かに任せるという事はそうゆう事なのです。

そしてそういったお客さんを月に10人-20人と抱えている訳です。ほとんどのお客さんは一日では部屋を決めてくれません。

もう一日だけ見たい。
別の日の夜に雰囲気を見たい。
部屋のサイズを測りに行きたい。
親が一緒に見たいと言ってる。

など様々なシチュエーションで日程を指定してきます。こうなってくればいとも簡単に休みなんてふっとんでしまう訳ですね。

不動産屋は休むトークもテクニックの一つ

全てのスケジュールをお客さんに合わせる事が正解だとは思いません。この休みを取るという事も不動産営業において長く続けるために大事な要素になってくる訳です。

なので、お客さんが休みの日に予定を指定してきた時にどうやって返事するのかでお客さんを逃がさずに、休みが取れるのか?という事になってきます。

先述したケースでも日曜日に接客したお客さんが水曜日に再度来たいといってきた場合

水曜日が休みである事を伝える

これだけではお客さんは別の不動産にいく可能性があります。休みの日に出てきて貰うのも申し訳ないし、別の不動産屋に行ってみよう。となる訳ですね。

同僚に任せる

Bプランとしては同僚に営業を任せる方法です。売り上げは少なくなるけど、お客さんの機嫌はそこねない訳ですね。適当に、他の案内があるので、、他の担当者になりますがいいですか?となります。もしあなたに接客されたいと思っているのであれば、「次はいつ空いてますか?」となり、大成功です。

次の日程に合わせるトーク

営業マンとしては、水曜日は無理で、同僚にも任せたくない為、お客さんのその次の都合に合わせたい訳です。なのでこんなトークで断ります。

水曜日は不動産会社が休みが多くて、内覧できない部屋が多いんですね、なので次に日程しませんか?とか

次の案内の時に〇〇さんに見てほしい物件があるんですけど、それが金曜日に空くので、それ以降の内覧しませんか?と、いう感じです。

あくまでも、お客様の為に日程をずらす。というトークを上手にできれば機嫌を損ねずにスケジュールを組める訳です。

 

ただ、こんな感じスケージュールできるお客さんばかりではありません。致し方なく休日に接客することもあるでしょう。そして3-4時間接客したあげく、すべって(成約ならずで)凹む事もあるでしょう。笑

経験を積んでいくと、決めるお客さんとそうでないお客さんの雰囲気がわかってくると思います。その感覚を頼りに無理に休みに出て接客した方がいいのか、次の日程に回していいのか?という見わけもしていかないといけません。

 

まとめ

不動産営業の仕事は休みがとりにくい職種の一つだと言えます。売り上げが上がってなければ、なんで休んでんねんという空気も出されます。休みがとりたければ、売り上げを上げる、単純なようですが、難しい、、それもまた営業の醍醐味の一つなのですね。
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岸根

TEIANの代表社員 執筆記事 2000件以上 宅地建物取引士 管理業務主任者 

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