大阪のとある不動産営業です。
保証会社もたくさんあって、どこを選ればいいか分かりませんね。
ほとんどの物件では家主や管理会社指定の保証会社を使うことになります。
今回はLICC系保証会社について、書きたいと思います。
全国賃貸保証業協会LICC
LICCの団体目的
当協会は代位弁済情報(家賃情報)の収集、管理、提供、開示を取り扱う情報事業の運営等を通じて、賃貸住宅への入居手続きの円滑化・合理化並びに賃貸保証制度の健全な発展と普及に寄与することを目的とした家賃等弁済情報取扱機関です。
保証会社は今、協会というものをつくり、家賃の審査や事故の情報をしています。現在は加盟店は十数社となっておりますが、今後は拡大傾向にあるのではないかと思います。
情報共有をすることで、入居審査をより確実なものとし、業務に遂行をしやすくするという目的があります。
LICC系保証会社の審査基準、内容
この辺は不動産屋としての、経験からくる憶測に近いですがどんな感じで審査をしているのでしょうか。
LICC系保証会社というのは情報を共有していています。ホームページにもこんな記載があります。
会員が登録する情報は次のものです。
氏名、生年月日、旧住所、電話番号、免許証番号等の個人特定番号、
保証対象物件名・部屋番号、保証対象物件住所、保証開始日、月額賃料、
保証終了日、入金額、代位弁済残高など
情報の登録期間は保証委託契約の終了から5年間(滞納があった場合は債務が消滅して5年間)です。
早い話が、LICCに加入している別の保証会社を利用した事がある人はデータが参照されるという事です。
利用した事で、毎月何もなく、契約を終えていれば、審査上はプラスに働くと考えられますし、滞納等があれば、マイナス、むしろ、その保証会社の審査は難しいと思っていいでしょう。
LICC会員 一覧
全保連株式会社、アーク株式会社、アルファー株式会社、株式会社近畿保証サービス、興和アシスト株式会社、ジェイリース株式会社、賃貸保証サービス株式会社、ニッポンインシュア株式会社、ホームネット株式会社、ランドインシュア株式会社、エルズサポート㈱(オリコフォレントインシュア、レジデンシャルは退会された模様)
LICC加盟店の特徴としては
審査にはあまり独自性がなく、加盟店はほぼ、同等レベルの審査基準であるという事です。(リクルートフォレントインシュアは除きます。。)
営業マンとしての感覚ですが、
・過去に滞納や、更新料の払い忘れ、契約によるもめ事がある人はNG
過去にLICCの加盟保証会社の利用がなければ、
・有職者(保険証の種類問わず)、保証人有であれば、ほぼ確実に承認
・有職者、保証人なしの社会保険の人は、ほぼ確実に承認
・有職者、保証人なしの国民健康保険の人は、確率五分五分
→家賃や会社の属性によるところが大きいかと思われます。在職の照明が出来ないので、在職証明を書いてもらったり源泉を先に提出することで否決を回避できる可能性もあります。
・年金受給者、生活保護の場合は保証人は必須です。
・無職の場合は預金残高必須で金額によって承認か否決か決まります。
社会保険証を持っていれば、まず審査の否決になる可能性は低いです。
内容に関しても、むちゃくちゃな家賃設定でなければあまり心配する必要がありません。
否決の場合はこちら 保証会社が否決の場合はどうしたらいいの?
過去に滞納等事故があると、完済していても事故扱いになってしまうので注意が必要です。
この辺の保証会社は普通の人であれば、普通に通る内容なので、落ちてしまうと、逆にこの人に何かあったんじゃないかと、不審がられてしまう事があります。
LICC系保証会社を通す為に
LICC系保証会社に加盟しているからといって、一般の保証会社は信販情報までは見ないので、スマホの割賦であったり、ローンの滞りであったりは見ませんし、見れません。なので、クレジットがブラックだから、、などどいう理由では否決にはならないんですね。
加盟店の中でも審査に対するキツサはばらつきがありますが中でもリクルートフォレントインシュアに関しては、まず通らない事を前提に審査を受けるくらいの気持ちの方がいいでしょう。
今ご自身の状況、過去の保証会社の利用の有無を検証して、通るか通らないのか、、通りそうにないのであれば、保証人をお願いできる方がいれば、お願いしましょう。