今でこそ当たり前になりすぎてて、感覚がマヒしている部分もあるのですが、、、大阪デビューでとまどった事はたくさんあります。
今回は、そんな大阪独特のルールや風習の体験談を聞いてみました。
大阪独特のルールや風習?
おばちゃんは皆友達
大阪のおばちゃんは皆気さくで、スーパーの買い物をしていたら知り合いのように話かけられます。特売品があれば、「◯◯今日安かったよ。まだ残ってるみたいだから見に行ってき。」と。子連れならその威力が倍増するようで、「何歳なん?ええこやねー。」と話しかけてきて、おばちゃんの定番アイテムの飴ちゃんを渡されます。コミュニケーションがとにかく好きで、仲間意識が生まれやすいのが大阪のいい所です。情報交換も活発でお得情報を流してくれるし、すっと懐に入ってくるので人と接するのが苦手な人でも自然に受け入れられます。見返りを求めずやった事に満足する気のいい人が多いです。
エスカレータに乗るときは右側に並ぶ
大阪生まれです。現在、東京に住んでいます。たまに大阪に帰るのですが、戻ってきたと実感するのが、定番な話ですが、エスカレータの整列が右側であることです。東京では左側なのですが、自然と、右側に並んでしまいます。同じ西日本でも、九州や中国四国は左側です。何でなんでしょうね。真ん中の名古屋に行くと面白い現象がみれます。真ん中なので、東京から来た人、大阪から来た人、混在しているので、並びがモザイクになります。あと、理由がよく分からないのですが、仙台駅が面白いです。JRは左側なのですが、地下鉄勾当台駅では、右側に並んでいます。何でなんでしょうね。
銭湯の習慣
大阪では歯ブラシと歯磨き粉を持って銭湯に行くのが普通で、忘れた人は番台にて簡易歯ブラシセットを買うこともできます。といっても脱衣場に設置された洗面台で歯磨きする人は少なく、銭湯の中に持ち込んで使うのが一般的です。歯ブラシの順番は人それぞれで、身体を洗ってからの人もいれば、かけ湯をしていきなり磨く人も。私は髪の毛のトリートメントの放置時間を有効活用しています。だから他の地方の銭湯へ行った時に歯磨きしている人がいないのにびっくりしたのを覚えています。その時はせっかく持ち込んだお風呂セットから歯ブラシを出すのがためらわれました。家風呂があって当然の時代、せっかく銭湯に行くのだから頭のてっぺんから爪先、口の中まで全部キレイにしてから、ゆっくりと大きな湯船につかりたいと思うのですが・・・これもまた数ある大阪ルールのひとつなのかもしれません。
大阪は一家に一台たこ焼き機がある
大学生の時に関西に住んでいたのですが、大阪の人の家には必ずと言って良いほどたこ焼き機がありました。2台置いてある家もありました。大学生の時に初めてたこパをしたのですが、大阪では頻繁にするそうです。そして大阪出身の人はたこ焼きを作る手際がとても良いです。液を流し入れてから生姜や天かすやタコをとても手早く入れ、ひっくり返すのもとても上手でした。また具材のアレンジもたくさん知っていて、餅、キムチ、チーズなどとても美味しかったです。私も大学の4年間でたこ焼きをひっくり返すのがとても上達したと思います。関西を離れてからなかなかたこ焼きを自宅でする機会が無かったのでまたしたいと思います。
商売人の方は、ありがとうをおおきに!と言う。
大阪に来て初めての頃に、市場みたいなところで魚を買った時に、店員のおばちゃんが、「おおきに!」と言ってきた、ので、意味が分からず、「えっ?何ですか?」と聞き返してしまい、恥ずかしかったです。大阪で、商売をしている人は、「ありがとうございます!」を「おおきに!」と言うみたいです。私は、商品が、大きめの魚です、と言っている大阪の方言なのかな?と思ってしまいました。そして、大阪の人は、初対面の人とでも、すぐに友達のように話しかけてくるのが、驚きました。警戒心がないようにも思えたのですが、温かい心の人が、多いのだと思います。
家賃やお金のことを遠慮なくきくこと
以前旦那さんの転勤で、大阪に一年ほど住んでいました。文化のちがいを楽しみに行ったのですが、しょっぱなから大阪人と東京の人との違いを実感したことがありました。引っ越してまもなくパート勤めにでたのですが、スタッフ同士や上司などと話をしていると、必ず「家賃いくら?」と家賃をきかれました。なかなか既婚者に対してお金のことや家賃とかって聞きにくいじゃないですか。でもみなさんサラッときくんで、それに驚いたことを話したんです。そうしたら、「あー、けっこうこっちの人は平気できくよ!」と言ってました。でもそんな気取らない大阪の気質が好きで、すごく楽しい一年でした。
大阪の人は歩くのが速い
大阪の人達はみんなテキパキしています。そして歩くのがとても速いです。みんな何か目的を持って素早く行動をしているような感じで、あてもなくぶらぶらしている人はあまりいないような印象を受けました。難波などの混雑する駅の構内でも、みんなスタスタと歩いていきます。すれ違う人を華麗によけて足早に去っていきました。サッとよけるのが当たり前の大阪の人達にとっては、他の都市を歩いていて、向こうから来る人がなかなかよけない様子に驚くらしいです。たぶん、よけようとはしていると思うのですが、その自然になんとなくよけようとする動きに違和感を感じるのだと思います。
ワイルドな金銭感覚
大阪の人達と働いていたときに、そのワイルドな金銭感覚に影響を受けてしまい失敗しました。彼らの主張は、大阪人は夜遅くまで遊び、休日もどこかしらに出かけ、貯金はあまり気にしないというものです。少し盛って大袈裟に話していた部分はあったのかもしれませんが、若くて田舎者だった私は感化されてしまいました。そのときは夜遅くまで遊んで、食事はほとんど外食で済ませ、お金を貯めようという意識がまったくなくなっていた私。なので、そのとき働いていたお金はまったく後に残りませんでした。しかし、大阪の人達には節約好きな面もあり、その矛盾した金銭感覚は、いまだに謎です。
お笑いの劇場周辺で期待してしまうこと。
大阪のなんば周辺に行くと芸人さんがいるのではないかと探してしまうことです。なんばにはなんばグランド花月をはじめとして複数のお笑いの劇場が存在している上、芸人さんのSNSではその近隣の飲食店を利用している様子をアップしていることが多いため、その近隣を歩けばお笑い芸人さんの誰かしらを見かけるのではと期待しています。今まで10回ほど劇場にいくついでに近隣を歩いたことがあったのですが、1回もお会いしたことはありません。しかし仮に見かけたとしてもプライベートは邪魔するのはよくないと思い、話しかけることはないと思っています。