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不動産屋の話は全てを信じてはいけない。部屋探しの相談トラブル、実際にあった体験談

こんにちは、大阪の不動産営業です。様々な方から賃貸不動産のトラブル体験談をいただきました。

これから部屋探しをする方の参考になればと思いご紹介させていただきます。(本人了承済み)

不動産屋の話は話半分に聞いてねスペシャル

近場の施設は現在の情報を要確認

30代 男性の体験談

新婚で部屋探しをした時の話です。
不動産でマンション2つを内覧しました。
いずれも2LDKで、1つ目の物件(以下①)は2つ目の物件(以下②)に比べて家賃が7,000円ほど安かったのです。
築年数も①が10年、②が2年でした。
①で営業マンはとにかく部屋のケチをつけるのです。「収納が少ない」「シャワートイレしょぼい」、挙句の果てには「近くには小さいスーパーしかない」「近くに畑があるから虫が出そう」と立地のケチまで付けるようになりました。
そして次の②へ内覧に向かいます。
場所は①から車で10分ほどでした。
②までの移動中、営業マンはとにかく①をけなし②をべた褒めするのです。
そして②に到着しました。
確かに①に比べてオシャレな外観で、築年数2年なだけあってとても綺麗でした。
部屋に入ると、ウォークインクローゼットがついてるしカウンターキッチンだし、惹かれるところばかりでした。
しかしシャワートイレが①と全く同じだったのでそこを突っ込むと、営業マンは「必要最低限の機能が付いていれば不自由しませんよ」と①の時とは全く違った回答が返ってきました。
土地勘がなかったので「この辺、店はありますか?」と聞くと「歩いて行ける距離にスーパーもコンビニもありますよ」とも言われました。
家賃が高い方を勧めるのは仕方ないと思いましたが、露骨すぎてこちらも笑うしかないという状態でした。
1度話を持ち帰り主人と話し合ったところ、「新婚だから気に入ったほうに住もう」と②に決めました。
営業マンのべた褒め攻撃に乗っかったのです。
そして新居で引っ越す準備をしている途中に昼ご飯を買いに近くにあると聞いていたスーパーに向かうと、なんとそのスーパーは半年も前に閉店していたのです。
仕方ないので今度は近くにあると聞いていたコンビニを探そうとスマホのナビをセットすると、1番近くにあるコンビニは700メートル先でした。
歩いてすぐではありません。
結局家から徒歩圏内で行けるお店は昔ながらの喫茶店1軒だけでした。
もう十分騙された感満載でしたが、住み始めてからも網戸は破れてる、目立たない所でクロスが破れてる、ベランダにダンゴムシとありが群れを作ってるで、①の方がお店が近くにある分マシだったのではと思えるほどでした。
今更引っ越すのもお金がかかるし住めば都と聞くので、泣き寝入りして住みました。

不動産屋は様々な事情で、おすすめしたい物件が変わります。それは広告料の高さであったり、個人的な思惑であったりと、、色々ある訳です。物件の比較の際に明らかに「おすすめされてないな」と感じれば、もう一つ向こうの思惑を考えてもいいかもしれません。基本的にお勧めしない物件なんて、内覧しても仕方のない物件なので。ま、そう感じさせないのも営業の技術だと思いますが。笑。。見た目の綺麗さと管理的な綺麗さは比例しているとは限りません。

断定しすぎる不動産屋は要注意

50代 男性の体験談

以前、単身赴任のために賃貸マンションを探しました。不動産屋はどこでも一緒だろう、と駅前の目についた不動産屋に飛び込みました。こちらの希望条件を伝えると「いい物件がありますよ」との返事で、そのまますぐに車に乗せられてその物件へ。車でわずか1~2分程度でしたので、「ここなら駅まで徒歩で行けるな」と感じました。

外観は比較的新しい雰囲気でしたが、空き部屋は1Fでした。1Fだと上階や周辺の音が気にならないかな、と少々不安になりました。その点を聞くと、「大丈夫ですよ、静かです。ほら」と玄関の扉を閉めて耳を澄ましました。確かに物音は聞こえません。色々な物件を見て回るのは面倒でしたし、どうせ自分一人で住むのだからと、そのままその物件を契約しました。

引っ越しが完了し、生活を始めると、確かに日中は静かでした。そりゃそうです、隣も上もみんな外出しているのですから。その一方、夜はさんざん騒音に悩まされました。隣の部屋は夜中に音楽を流しながら掃除機をブンブン回しますし、上からはギャハギャハという笑い声と共に足音がドンドン鳴り響きました。

3ヶ月、耳栓を使うことで我慢しましたが、それ以上耐えられませんでした。赴任先の同僚がマンションを退去するということでしたので、その周辺環境を確認した後に、その人と入れ替わりで引っ越しました。

不動産屋のいうことを鵜呑みにするのは危険ですね。一つの意見をして参考程度に聞き、できる限り事前に自分で確認しなければならないと痛感しました。

不動産屋のいう事は、話半分にすることがベターです。最終的には自分の耳や目で、確定している情報を確認して判断するのがいいと思います。こういった事から僕はなるべくソース元を紹介しながら、お客さんに話をしますし、体感では分ってもいても不確定な情報は、事前にそうお伝えして、話をするようにしています。
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岸根

TEIANの代表社員 執筆記事 2000件以上 宅地建物取引士 管理業務主任者 

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