売買

不動産買取は査定価格の6割くらいが当たり前?

こんにちは、大阪の不動産営業です。不動産を手放す時の手段として、不動産を買い取ってもらうというのも検討しますよね。
高く買い取ってくれそうな広告は多いですよね。
選択肢としては最後になりやすい不動産買取はお得なのでしょうか?

不動産買取はどんな時にするのがベスト?

不動産を所有するというのは、もってない人からするとうらやましいな~という事もあるのですが、持っていれば、それ相応のリスクがついて回るものです。買取を希望する人のほとんどがワケあって早く不動産を手放したい。という人になる訳です。

所有権を手放したい

不動産を所有しているという事は、それにまつまるお金の支払いがあります。相続などで、不動産を取得した場合なんかは、お金は入ってこないけど、支払いは増えてしまった。という事になってしまいます。

固定資産税

土地、建物、不動産を所有しているだけで税金がかかります。評価額が高ければ高いほど、固定資産税も上がります。

管理費修繕積立金

マンションであれば、毎月固定の支払いがあります。それが管理費と修繕積立金です。規模にもよりますが毎月1-2万くらいで年間に計算すると結構な出費になってしまいます。

所有権を手放す事で、こういった固定費を支払う義務もなくなります。

現金が欲しい

現金が欲しいので不動産を処分したい。という人もいます。

相続になったが、不動産は共有で持ちたくない。など、現金化して等分したい場合なんかに買取を選択することはあります。多少価格が低くなっても迅速に現金化したい場合に有効な手段と言えます。

これは不動産買取の最大のメリットと言えます。所有している不動産がすぐに現金化できるという事です。

 

査定価格の6割が買取価格?

では、実際の買取価格というのはどれくらいのなのでしょうか?

不動産の処分には売却と買取があります。

不動産の売却依頼

不動産屋に仲介を依頼して、売却を活動をお願いします。

不動産の買い手を見つけるという事ですね。

買い手は自分で不動産を使おうという事になるので、基本的には、相場価格にて売却が可能です。

ただ、買い手を見つける作業に時間も取られることになるので、現金が出来るタイミングがわからない、売れ残りの可能性があり値段が下がる可能性がある、売れ残っている最中は維持費もかかる。という事も考えられます。

不動産の買取依頼

これは上記でも話をした通り、不動産屋が直接買い取ります。基本的には再販売をする事になるので、それ相応の値段になる事を覚悟しておいた方がいい訳です。

宝石などの売買なんかと違い、不動産は権利を動かすだけで数十万~100万単位で経費がかかってくることになります。それを考えるといい値段が付く、、というのは夢物語でもある訳です。

価格的には売却相場の6割前後の値段が付く事が多いように思います。とにかく早く処分したい!という人向けです。

なぜ、不動産の買取価格は安いのか?

では、最後におさらいの意味も込めて解説します。

2000万で売却できる物件は買取価格となると1200万前後となるケースが多いように思います。(60%程度)

800万ぼろ儲けやないかい!と思うかもしれませんが、意外とそうでもありません。

所有権を移転する為に税金や諸費用というのは100万円はかかってくる訳ですね。、、そうはいっても残り700万は不動産屋の儲けやないかい。となりますが、これはその通りです。もちろん人件費や販売活動に関する広告費、物件の維持費なんか入ってくるとは思いますが、それでも500万の利益があるといってもいいと思います。

即ち、どうゆう事かというと、

買取交渉を頑張れば

買取価格 20%UP

くらいは目指せる可能性がある。という事でもあります。

1200万で売ろうと思っていたものが 1600万でうれる可能性があってもおかしくないのです。400万の差です。大きくですよね。それでも不動産屋は200万以上は儲けています。

リスクという意味では不動産は何が起こるかわかりません。突然、災害が起きたり、土地がダメになったり、設備に欠陥があったりする訳ですね。なのでこれ以上高く買い取れ、というのは酷な話ですが、物件を右から左に流すだけ200万と考えると不動産買取はぼろい商売でもある訳です。

この辺の計算式が頭に入っていると買取価格交渉もスムーズに運びやすいです。

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

岸根

TEIANの代表社員 執筆記事 2000件以上 宅地建物取引士 管理業務主任者 

-売買