宅建って難しいの?
宅建の資格って昔は、合格率がめっちゃ高くて誰でも通ったなんてよく聞く話ですが、それはもう40年前の話です。資格の創設時って有資格者を増やすために合格ラインがめっちゃゆるいっていうのは資格取得あるあるだと思います。笑
ここ数年では 毎年 20万人の受験がおり、合格者は3万人前後となっているようです。
毎年3万人と考えると結構いるような気もするのですが、合格率にすると15%となり、試験としては十分に難しい部類に入ると思います。
https://hudousan.osaka.jp/1810-tensho-chouhou/
宅建の勉強時間は300時間!?
宅建の推定勉強時間は300時間と言われています。毎日コツコツ出来る人であれば、試験の1年前から1時間ずつ勉強すれば、余裕な数字です。ま、この毎日コツコツというのが本当に難しいんですけどね、、(後述しますが、筆者も直前勉強の一夜漬けです。笑)
いろんな教材や動画もありますが、多くは半年以上前からの勉強を推奨しており、一朝一夕で合格できるような資格ではないことがわかります。
国家資格の登竜門、、それが宅建
国家資格!となると、箔が付く感じもしますが、宅建もその国家資格です。資格という意味では「宅建持ってるの?」すごいね~なんて言われがちですが、国家資格レベルでいうと、レベル1という難易度と言えます。
税理士や司法書士は 勉強時間が2500-3000時間とも言われているので、独学でどうにかなるレベルではないという事も言えると思います。
不動産営業を長年していても合格できないのはなぜか
不動産業界の中では 業界歴20-30年を超える40-50代のおじ様達でも宅建の資格も持っていない、、という人がザラにいます。毎年一応試験は受けに行くけど、受からない。ギリギリ受からない。という感じの方々です。
業界に長く従事しているという事はそれだけ、詳しそうですが、仕事が出来る事と、宅建の資格内容に詳しいという事は全く別なのです。
宅建で勉強することと実務
では、簡単ではありますが、宅建の内容と実際の実務というのを比較してみたいと思います。
民法
民法とは宅建に限らず、普通に生きていく上で重要な法律です。契約の成立についてや、代理権について、後見人制度など、常識といえば、常識ですが、少し突っ込んだ形で問題は出てきます。すなわち勉強出来てないと回答できません。
実際の業務でも、民法の考え方は非常に重要になります。契約とは契約書を書く事で成立ではなく、諾成契約と言って意思表示が確認できた時点で契約の成立となる。としています。これを不動産賃貸に置き換えると、借主の貸してください→貸主のいいですよ。で契約は成立していると考える訳です。契約書はその契約内容に相違をうまないために交わす文書であり、必須という訳ではありません。業法上、仲介業者が入る場合は仲介業者が借主貸主それぞれに契約書を発行する義務が生じますが、借主貸主に関していえば、契約書を必ずしも作成しないといけない。という事はありません。
ここまでの少し突っ込んだ内容ですら、回答できない人は多いと思います。それは仕事の中で契約書を作成するのは当たり前、必須だと思ってずっとやってきているから、、というのもあります。
法令上の制限
法令上の制限は建築基準法など、土地や建物に関する法律です。この地域にはどんな建物が建築することが出来るのか?建築基準法上、どんな設備が必要なのか?など勉強する所です。また聞きなれない言葉で仮換地や農地法という問題も出てきます。
ここに関しては、合格という意味では勉強しないといけませんが、実際の業務という意味では全く必要としない知識です。まったくというのは語弊がありますが、覚えていても実際の業務では出てこない。。内容という感じです。
不動産営業は建築営業でもない限り、建築基準法については喋る事はありませんし、仮換地や農地法も土地の売買のすっごく稀なケースの話な訳で、実務とはかけ離れている内容になります。特に賃貸営業では全く役に立ちません。
業法
不動産業を営む上での法律です。違反事項や罰則規定、そしてルールなどの話です。一般的な「広告にウソついたらダメですよ。」っていう内容もありますし、経営者じゃないと気にしないような細かいルールもあったりします。なので従業員で長年不動産業をしていても、触れる事がない法律です。お客さんに対する内容というよりは、国に対する内容というイメージですね。
筆者は独学で実質1か月弱の勉強で合格
筆者は2012年の宅建試験で無事合格をすることが出来ました。不動産業界2年目で一発合格です。ま、、色々働き方が変わって一番暇な時期でしたよね。笑
自慢ではないですが、10月にある試験の直前の3週間前くらいから本格的に勉強しはじめました。いや、教材は春からそろえてたんです。笑
ケチケチな筆者は学校やユーキャンのお世話にならず、出来るだけ安く勉強したいと思っていました。結果的に、教材費は合計でも3000円くらいで済んだのはありがたかったです。
そんなの筆者の勉強方法です。参考になるかどうか、わかりませんが、。
過去問10年分のアプリ
スマホアプリでいたすら過去問をやっていました。通勤中や暇な時間に回答していました。もちろん、回答後の正誤の意味の理解までが必要です。ですが、10年×50問で合計500問くらいであれば、ある程度暗記してしまう訳なんですよね。解いてるのか解いてないのか、理解できているのか、出来ていないのか、よくわからないまま後半はやっていたように思います。問題文を読むと、回答③と回答文章を読まずに答えが出てきてしまってた感じなので、、頭に入ってるんだろうか、、とい不安がありました。
無料動画
上記、スマホで頭に入れた内容を一気に線として繋げてくれたのが動画での勉強です。youtubeでみやざき宅建塾というのがありまして、宅建の一問一問を丁寧に解説してくれています。アプリで過去問をひたすらやって、ぼんやり頭に入っていたことが一気につながった、、感じを受けました。
業務をしていても、文章だけではイメージしにくい設問で結構あったりするんですよね、それこそ、上記でも書いてるような法令上の制限に関してはかなり助かりました。
はっきり言って、この動画なしでは合格は考えられませんでした。そして無料バンザイ。
直前仮模試
直前模試は本屋さんで買ったものを試験一週間前くらいにやってみました。直前模試に関してはやったほうがいい派と無駄な知識を入れない為にやらない方がいい派というのに分かれると思います。不明瞭だった自分の実力を確かめたくてやってみたのですが、、見事に惨敗。。笑
一週間前という事もあり、かなり焦りましたが、このおかげで最後の追い込みができ無事合格するワケです。
まとめ
賃貸不動産営業の従事者で宅建の資格を持っているのは10人に一人くらいかもしれません。それくらい難しい試験なんですね、忙しい合間を縫いながら、がっつり勉強もしないと取れない資格です。4択問題だから運があれば、、なんて思う方もいると思いますが、もれなく取れません。笑
これから不動産営業に挑戦しようとする方は、勉強だけでも就職前にしておくことをお勧めします。