よくバラエティー番組なんかでも話題になる事故物件ですが、筆者もちょくちょく、遭遇します。
まー正直入るのも嫌ですが、そこは仕事。霊感なんて全くないですが、気になりますよね。
事故物件の定義
少し難しい言葉で言えば「心理的瑕疵」、瑕疵という言葉聞きなれないかもしれませんが(法律上なにかしらの欠点がある場合に瑕疵と使います)要するに心理的、精神的な部分で見える訳じゃないけど、欠点がある物件ですよ。っていう事です。
一般的にいうと事故物件=殺人があった、自殺があった。などど、事件、犯罪の匂いがプンプンしますが、
実は近くに暴力団事務所がある。という事でも心理的瑕疵になりえます。
心理、精神の部分になるので人によっては感じ方も様々です。これが心理的瑕疵の厄介な部分でもあります。
事故物件のサイト「大島てる」
事故物件の定義というのは凄く曖昧な線引きなんです。精神的に嫌と思ったら心理的瑕疵に該当すると思われますが、それが人によって違う訳なんですよね。
極端に言うと、前の人が室内で脱糞してた。みたいな話でも人によっては心理的瑕疵になる可能性があるという事です。
僕のお客さんでも、契約後に「大島てる」のサイトをみて、明らかに作り話であった内容を鵜呑みにし、キャンセル寸前までいった事があります。
キャンセルされる事自体は別の物件を探せばいいだけなので、営業マンとしては仕事と割り切れるのですが、本当に何もない物件を何かあると信じてキャンセルされるというのは、正直悔しい所ではあります。一番気に入った物件を、嘘の情報でキャンセルする。という事です。使い方を間違ってしまうと、損な契約をしないといけなくなります。
事故物件の範囲
上の定義と似たような項目ですが、例えばあなたが契約しようとしているマンションで殺人事件があったとします。
1、あなたがこれから契約しようとする室内で殺人があった。
2、あなたはこれから契約しようとする部屋の共用部分で殺人があった。
3、あなたが契約する部屋とは別の階数の部屋で殺人があった。
4、あなたが契約しようとするマンションのエントランスで殺人があった。
5、あなたが契約しようとするマンションの前の大通りで殺人があった。
少し細かいですが上の1-5の全てが事故物件に該当すると言ってもいいです。
毎日、なんらかの事件が起きてる都会であれば、もう町自体が事故物件と言えるかもしれません。笑
もちろん、全て把握した後に説明出来る事が一番不動産屋として理想ですが、情報収集がうまくいかずに告知出来ないケースも生まれてきます。(さすがに1-3番は告知されると思いますが。)
事故物件の相場
では、実際事故物件となってしまった場合に家賃はどれくらい安くなるのでしょうか?
テレビや雑誌のイメージが強すぎてよくお客さんからは「事故物件でいいから家賃半額くらいのないの?」など言われる事があります。メディアは誇張するのが大好きなので、現場で実際見てきた相場観とは全然違います。
事故物件は安くなっても家賃の1割くらい
これは完全に経験からの記述になりますが、事故物件だからといってすっちゃかめっちゃかに安くはなりません。
1割程度に収まる事がほとんどです。
家賃50000円だったら、45000円。
100000円だったら90000円くらいですかね。
なので、一般の人が事故物件の資料を見たとしても、分かりにくいともいます。相場観のある不動産屋が見てやっと「少し安いけど事故物件かな?」と気づくレベルになります。
この1割を高いと思うか、安いと思うかは人それぞれですが、思ってるより安くないので、敬遠される事が多いのは確かです。
ですが、少しでも安く!とう方がいらっしゃるので(特に外国の方)そういった方が契約をしていかれるような形になってます。